1972-04-25 第68回国会 衆議院 運輸委員会 第16号
その理由は、今回の値上げは、国鉄の財政再建に必要であり、国鉄の公共的使命達成には国の財政援助を必要とするが一部を利用者が負担するのはやむを得ないからである。
その理由は、今回の値上げは、国鉄の財政再建に必要であり、国鉄の公共的使命達成には国の財政援助を必要とするが一部を利用者が負担するのはやむを得ないからである。
赤字の補てんという形で国が助成することは妥当でないと、かように考えておりますが、国鉄が困難な財政事情にもかかわらず、公共的使命達成のためになお巨額の投資を続けている現状にかんがみまして、国鉄自体の合理化努力及び運賃改定による国民各位の御協力を前提としつつ、国鉄の資本コストの軽減をはかるため、財政援助措置をとったものであります。
最後に、独立採算制のもとにおいて、なおかつ多額の公共負担をしておることでありますが、この公共負担は、鉄道財政の状況に応じ、まず特別の割引制をできる限り整理し、輸送原価に応じた運賃に改めることによって解消すべきものであり、赤字の補てんという形で国が助成することは妥当でないと考えますが、国鉄がその困難な財政事情にもかかわらず、公共的使命達成のため、なお巨額の投資を続けている現状にかんがみ、国鉄自身の合理化努力及
そのために経営合理化による経理上の措置も加えて一応均衡ある決算をする見通しがあったが、その後引き続いて公共的使命達成のため計画を余儀なくされてきておる。
而して、他面国鉄との連絡を密にして、常時その運営の状況についての全貌を把握し、若しその公共的使命達成の見地より見て遺憾の点があれば、直ちにこれを改善せしめる措置を講ずることが、国有鉄道に対する監督の責任者としての立場であると信じております。